01. 【なぜ中堅職員は辞めていくのか?病院の危機を救う「人事制度」という処方箋】
「職員の離職が止まらない。特に、将来を期待していた中堅職員が辞めていく」 「院長のビジョンが現場に浸透せず、部門間の連携もバラバラだ」 「何を基準に評価し、給与を決めれば、職員は納得してくれるのだろうか」
このような「人」と「組織」に関する悩みは、規模の大小を問わず、あらゆる病院経営者が直面する、最も根深く、そして最も解決が困難な課題ではないでしょうか。 多くの経営者は、その原因を職員個人の意識や、コミュニケーション不足といった、目に見えない曖昧なものに求めがちです。 しかし、実はこれらの問題の根源は、もっと構造的な場所、すなわち、組織の根幹をなす「人事制度」そのものの機能不全にあるケースがほとんどです。
人事制度とは、単に給与を計算し、昇進を決めるための事務的なルールではありません。 それは、「病院が職員に何を期待し、どのような行動を評価し、どう報いるのか」という、経営者から職員への最も強力なメッセージであり、組織の文化と職員の行動を方向づける、経営そのものの根幹をなすインフラです。
本記事では、なぜ今、病院経営の成否が人事制度によって左右されるのか、その理由を解き明かします。
02. 貴院の人事制度、いつから見直していませんか?
まず、院長・経営者の皆様に問いかけたいと思います。 皆様の病院で現在運用されている人事制度(等級制度、評価制度、報酬制度)は、いつ、どのような思想に基づいて作られたものでしょうか。 もしかすると、それは10年以上も前に、前院長の時代に作られたものを、大きな見直しもないまま引き継いでいるだけかもしれません。 あるいは、他の病院の事例を参考に、とりあえず形だけ整えたものかもしれません。
しかし、病院を取り巻く環境は、この10年で劇的に変化しました。 終身雇用や年功序列が当たり前だった時代は終わり、働く人々の価値観は多様化。 人材の流動性は高まり、医療業界の採用競争は激化の一途をたどっています。
国の医療政策も、病院に対してより高い専門性と生産性を求める方向に大きく舵を切りました。 このような激変の時代において、時代遅れの古い地図(人事制度)を頼りに航海を続けていては、組織という船が座礁してしまうのは、もはや時間の問題です。 職員のエンゲージメントを高め、厳しい競争を勝ち抜き、持続可能な経営を実現するためには、現代の環境に適合した、戦略的な人事制度へとアップデートすることが、今まさに求められているのです。
03. なぜ今多くの病院で「人事制度改革」が急務とされているのか




04. その人事制度が職員の不満と離職を生む。多くの病院が陥る失敗パターン





05. 【本質】強い病院組織を作る人事制度の3大構成要素



06. 【5ステップで解説】失敗しない病院人事制度の構築・導入プロセス





07. なぜ、自院だけでの人事制度改革は失敗しやすいのか?







